手に職をつけるという表現は昔から使われていますが、かつては高い技術を身につけた職人さんのことを示し、基本的には男性の仕事に関連して用いられる傾向がありました。しかし、女性の社会進出が進んだ今となっては、むしろ女性にこそ使って欲しい、意識をして欲しい言葉であると言えます。と言うのも結婚や出産、家族の介護といった何度か訪れるであろう大きな節目において、休職や退職を余儀なくされることが多いため、手に職をつけておくことで復職がスムーズになることが期待できるからです。
しかし、元々の言葉の意味では何らかの優れた技術を有していることを示しましたが、そういった技術職についている方ばかりではないでしょう。その場合は、まず資格を取得することが有効な代替手段となります。資格といったものが存在しない業種の場合は、説得力のある実績を作ることでカバーするか、直接的ではなくとも関係する資格を習得し、技術力の高さを証明することが大切です。例えば、商品を販売する営業職であれば商品に関連する資格を取得すれば、適切な知識を有した上で営業を行っていたことを示すことができます。望むタイミングで復帰や復職ができないという問題は、経済情勢の悪化などからどんな人にでも訪れる可能性があります。働きたいのに働けないという辛い状況に追い込まれることのないよう、ぜひとも手に職をつけることを意識して、自分のキャリアプランを検討してください。